管楽器とピッタリ合わせるには?前半

   

『グロッケンやチャイムが管楽器とピッタリ合わなくて苦労してます。どうしたらいいですか。』
と質問をTwitterでいただいた話。
「レッスン受けるのが1番です。」は正論なんだけど、構造化してみようかと。
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なぜ合わせるの?
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まず、「なぜ管楽器とピッタリ合わせるのか」をはっきりしておく必要があります。とっても大事!
『ピッタリ合わせる』のは手段で、目的ではないのです。意味わかるかな。
 じゃあ目的は?というと、
目的は「表現する」こと。合奏の場合は「バンドとして表現する」ことでしょう。僕ら音楽家は「何か」を表現するために音を出しているんだ。その「何か」は、景色かもしれないし、感情かもしれない。もっと単純に、元気の良さ、とかかもしれない。その時に応じて表現することは無限にあるよね。
つまり管楽器と合わせる目的というのは、管楽器と一体になって表現したいことがあるから合わせるんだ。
もし、ズレていても表現したいことが表現できていればオッケー。表現されていれば聴いていてもズレなど気にならない。逆に、物理的にピッタリ合っていても表現できていなければ合っているようには聴こえないこともあるんだ。
噛み砕いて言うと、「ズレてんな」と感じさせるということは、表現できてないということ。実際はズレてても誰も気にならない、なんてことはよくあるんたよ。
この目的と手段を絶対に取り違えないように気をつけて欲しいです。
『表現』するために『合わせる』。
『合わせる』ために『合わせる』だといつまで経っても合いません。いや、そのうち合うかもだけど、表現を伴わない合い方になったりして、使った時間が無駄でした、なんてこともありえるよ。
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合わせるための作業?
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では次に、具体的にどのようなことに気をつけて演奏すればいいかという話。
管楽器と「同じ表現を音でイメージできていること」が最重要です。
実際に演奏家か行う作業としては、まず「それぞれがベストだと思う表現をイメージする」。その次に「その表現をお互い見せ合い聴かせ合い、擦り合わせていく」という作業 が必要になります。
聴かせ合う方法としては『口で歌う』、が効果的ですね。どのように膨らませどのようにおさまるか。揺らぎやフレーズはどうなってるか「ここは少し溜めたいんだよね」などと、話し合って言葉で確認し合うことも効果的です。
慣れてくれば、いきなり楽器で合わせても、どこがどうズレているか気づけるようになります。プロ演奏家は、この確認作業を合奏の中で行います。次々と演奏会を控えるプロ奏者は、短い時間でこの確認作業を行えることがプロとして必要な能力なのですね。
管楽器とピッタリ合っていたかどうかは、演奏する側にすると結果論です。
練習1発目でピッタリ合うということは、ほぼありません。定番曲だったり、長年一緒に演奏していて夫婦のような以心伝心の関係性があればありえますが、プロと言えど初めましての合奏1回目から『ピッタリ』はほぼありません。
そこで、ぐっと修正するのです。「ここはちょっと早かった」「ここもうちょい膨らます」「ここもっと歯切れよく」などなど。
2回目では『ピッタリ』だらけになります。
合奏というのはそのように擦り合わせていく場所なのです。奏者同士の擦り合わせや、指揮者と奏者の擦り合わせが行われています。
さぁ、
次に打楽器奏者として必要な能力をさらい出して構造化してみよう。
しかし僕は力尽きた。
また次回に。

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