表現点、技術点?

コンテストの審査をしたとき「技術」と「表現」の項目が別れていて悩んだことがあります。悩むってほどではないか。考えるきっかけになったので考えてみました。
音楽を表現するための道具として技術を使うわけだからこの二つの項目で採点するのはやや不思議です。
まず考えるのは、「表現できていて、技術が足りてない」ってことはあるのかどうか。
表現できているのであれば「表現するための技術」は足りているわけだから、技術は足りている。表現できていて、技術が足りてないということはない。
「表現しようとしていることは伝わってくるが、表現しきれてないね。きっと技術が足りていないんだろうね。」みたいな印象を受ける確かに演奏はある。そういう場合、技術欄の評価は低く、表現欄の採点を高くすることがある。
しかし、これは審査員の情状酌量?忖度?だ。「(現状じゃ表現できてないけど、)その方向性でいいから、完成度も高めてね!」という意味が込められている。決して「表現できている」という意味ではない。
逆に、技術が足りているのに表現できてないねってことはあるかな?
あるか。いや、正確には「表現するための技術は足りてそうなのに、表現に使えてない」という『印象』を受ける演奏はある。音は外さないミスしない、かつ余裕もありそうなのに無表情な音楽だとそう感じる。感じる、だけで実際はどうかわからない。余裕に見せつつ本人はミスしないことに必死かもしれない。
結論、
コンテストの審査で表現と技術の項目が別れていても苦しまないけど、
音楽を楽しむために聴いたり、
音楽をする人間がこの項目を分けて考えるのは違うかなぁ。
このブログ思ったほど面白いゴールに達しなかったな。
結末考えずにかきはじめるとこうなるのか。
仕方ない。